2016年上半期の総括と今後の住宅ローン金利予想

7月になり、2016年も半分が過ぎました。今年はいい意味でも悪い意味でも住宅ローンの金利が下がるニュースが多くあり、各銀行の長期金利が去年では考えられないほどの低金利を記録することとなっています。そこでこれでもう金利がこれ以上下がらないのか?もっと下がって行くのか?今わかっている情報から今後の住宅ローンの金利予想を書かせていただきます。

日銀のマイナス金利の導入で、資金需要が日本国債に集まり、長期金利が低下している

2016年1月29日、日本銀行はマイナス金利政策の導入を発表しました。これは市中銀行が日銀に預け入れているお金の一部に関する金利をマイナスにするものです。このマイナス金利政策により、銀行は日銀にお金を預け入れしていると損をすることになり、資金を日銀から移す必要性に迫られました。

その結果、日本国債に資金が集中することになったのです。

日本国債は元来、安全資産として景気の先行き不安が高まるに連れて購入される傾向が強くなっていましたが、マイナス金利が導入されることにより、さらに日本国債に資金が集中しました。

国債は購入されればされるほど、金利が低くなります。ここで国債10年ものの金利は長期金利と呼ばれていますが、この国債に資金が集中することで、2016年2月9日に長期金利が初のマイナスを付けました。

この長期金利は2016年の上半期を通してマイナス金利となっており、2016年6月の英国EU離脱問題(ブレグジット問題)を発端に世界中の投機マネーが日本国債に集中することで、マイナス幅はさらに広がっています。

長期金利がマイナスになることで、住宅ローン金利はマイナスとなる

この長期金利は10年という長いスパンの金利であるため、住宅ローン金利の算定基礎となっています。実際、長期金利と住宅ローン金利は連動する関係にあり、住宅ローン金利は長期金利の跡を追うように推移する傾向にあります。

そこで長期金利がマイナスとなっているため、近い将来、日本の住宅ローン金利もマイナスになることが予想されています。

ローンの本質は借金ですが、金利がマイナスになると、それまでとは真逆の現象が発生します。

金利がプラスの時には、利息を支払う必要がありますが、金利がマイナスになると利息をもらえることになるのです。

住宅ローン金利がマイナスとなると、債務総額よりも返済総額の方が低額になります。

実際、日本に先駆けてマイナス金利が導入されたデンマークでは、住宅ローン金利もマイナスとなり、変動型の住宅ローン金利が一時-0.3%を付けることとなったのです。

日本の景気のためにも、近いうちに住宅ローン金利はマイナスとなる

住宅ローン金利がマイナスになれば、不動産市場の活性化に繋がります。若い人たちを中心に住宅の購入が増加することになり、景気に好影響を与えます。

英国のEU離脱により、為替市場では円高が進行しており、輸出企業に頼る日本経済の雲行きも怪しくなってきています。ここで円高を食い止めるためには、日銀はマイナス金利を推し進める他、選択肢はありません。

そこで近日中に日銀はマイナス金利の幅を広げるものと予想されています。

その結果、さらに国債に資金が集中し、長期金利はさらなるマイナス値を付けることになります。その結果、住宅ローン金利はマイナスになると予想できるのです。

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